Delicious Library 3登場

Delicious Libraryの新バージョンこと3.0が登場しました。

DeliciousLibrary

画期的な蔵書管理ソフトとして登場したDelicious Libraryですけど、開発者やらデザイナーやらがアップルに引き抜かれたり、iPhone向けのアプリで外に持ち歩けるようにする機能をつけたらAmazonから横やりが入ってiPhoneアプリが配布中止になったりなんて話があったりと「将来どうなるんだろう」と勝手に心配をしていたところ、無事Delicious Library 3が登場してむしろ驚くみたいな感じです。なんて書きながら引き抜きとかアプリの配布中止の話がいつだったかを調べたら4年前とかだった…そんなになるのか。

さて、大好きなDelicious Libraryが新しくなったので早速アップグレードと思ったのですが、よしかわが確認した範囲ではアップグレードのオファーは無しで新規購入のみ。アプリケーションもしくはホームページ経由で購入の際は$25。Mac App Store経由の場合は¥2,200とMac App Storeの方が若干お得。
余談ですが、Mac App Storeで購入した方がアップデートの管理、またハードウェアの変更、システムの入れ替え時等にアプリケーションの再インストールが楽なのでMac App Storeを出来るだけ使うようにしています。もっともシステム入れ替え時に新規インストールをし直すのは稀ですかね、移行アシスタントを多くの人は使うかな。

閑話休題、Delicious Library 3を起動してまずビックリするのがインターフェースと言うかウィンドウの変化。ライブラリに登録されている物がカオスとかって話は置いておいて、ギリシャ神殿を意識したような雰囲気になっていてちょっと興ざめ。
Fig 1


続いてライブラリ登録機能を確認。
ウィンドウ右下の「+」ボタンを押すと登録カラムが表示され、これまで通りiSightを利用し書籍のバーコード読み込みによる蔵書登録が出来る部分は変わらず。注意はバーコードをもとに書籍情報を参照するAmazonの設定がインストール直後はUSの設定になっているので画面にある国旗から日本に変更の必要があります。

Fig 2

ここで、新たにiPhoneのマークがある事に気づく!

Fig 3

押してみるとペアリング用のバーコードが表示されます。

Fig 4

ここでiPhoneにDelicious Scannerアプリをインストールしてバーコードを読み込むとペアリングが完了。

Fig 5

Delicious Library側でもペアリングされた事が確認出来ます。

Fig 6


設定が済んだらiPhoneのDelicious Scannerアプリでガシガシと書籍データを取り込む事が出来ます。

Fig 7

OS XユーザでiOSデバイス使いの人は多いと思うので、これはかなり強烈な組み合わせ。新たに購入した本についてはその都度iSightで登録していけばいいのですが、過去の大量の蔵書を登録するためにはハンディな何かが必須なので過去にBluetoothのバーコードスキャナを買った事があるよしかわとしてはうれしい反面めまいがした。って、4年前とかに購入して元は取ったからいいけど。

Pentax K-5 + TAMRON SP AF 28-75mm F2.8 XR Di (A09)
ちなみにこれまでの画像でiSight、iPhoneの横に並んでいるBluetoot、USBのアイコンはそれぞれのバーコードスキャナを利用する時に使います。

登録した蔵書等はダブルクリックで詳細を確認出来、備考欄が用意されているので追加の情報を記載可能です。「場所」ってな項目があるので保管場所を登録しておくと後々便利そうです。ただ日本語入力の挙動がおかしい。よしかわの環境に依存する問題かもしれませんが、ここは注意が必要そうです。

Fig 8

この登録した蔵書等はiTunesのプレイリストと同じような機能のSHELVESというか棚に分類する事が出来ます。起動直後は「棚が無くなっている!」と思ったのですが、ウィンドウ左下の「Library」ボタンを押すと出てきました。旧バージョンの情報もきちんと引き継がれます。

Fig 9


この棚は「File」メニューにある「New Shelf…」を選ぶと追加をする事が出来ます。iTunes同様に手動で追加していくタイプと、条件を設定して自動登録されるタイプがあり、下記のように設定すればDelicious Libraryへの登録日が2013年以降の物が自動的に分類されます。

Fig 10

さて、この管理したデータをiPhoneで持ち歩けたら最高ですよね。たしかに過去そんなアプリが出ていたのですが、最初に書いた通り現在は利用出来なくなっています。かわりにこの管理したデータをHTMLとして吐き出す事が出来るようになっています。「File」メニューにある「New Published Site…」からフォルダかどこかサーバに書き出す事が出来ます。たぶん「どこかのサーバにアプロードしておいて、必要になったらiPhoneなんかでアクセスして確認してね」って事なのでしょうが、使いにくいなぁ。検索なんて壊滅的だし。

Fig 11

この他の新機能は把握した範囲では登録し内容からお勧めを表示してくれるRecommended機能と、お勧めなんかから気になった物を登録するWishlistの機能、Librariyに登録されている物の傾向をグラフィカルに確認する事が出来るようになっていたりします。あまりよしかわとしては興味が無いので割愛。

新しいバージョンになって見た目が派手になったのですが、使い勝手はいまひとつな気がします。それでも長年愛用しているソフトなので使い続ける事とします。機能としては申し分無いのですが、使いにくくなったのでお勧め度合いはちょっと微妙と言う事で。

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