ゼロからトースターを作ってみた

MAKERS―21世紀の産業革命が始まる」で語られるような知識とアイディアで色々な物を自作する流れの中…いや、2008年だから先駆けで、知識や、アイディア、ウィットってよりも体力勝負でトースターを作ってみようとチャレンジした「ゼロからトースターを作ってみた」を読みました。

ゼロからトースターを作ってみた
昨今のいろんな物を自作する流れって言うのはアイディアと知識、そして色々と高度なパーツが手軽に手に入るという状況が生み出した物なんだけど、このトースター作りは著者というかチャレンジャーのトーマス・ウェイツがもともとは世界各地に地底に埋まっていた石ころや油がどうやってトースターとか身近にある物に変わったかの疑問からトースター作りを始めてみるって所から言えばちょっと違う感じだけど、なんともストレート。

とりあえず、4ポンド(2008年だから£1=¥250くらいで¥1000くらいか?)足らずのトースターを買ってきて分解して何でも無いと思っていたトースターが思いのほか複雑で途方に暮れたりしつつも、とりあえず構成要素を鉄とプラスチック、銅などと抽出。
まぁ、それでもどうしたらいいか分からない要素が多いので学校の先生に相談をしたりって感じで物語が始まる。

まぁ、ここから先はイギリス国内にある鉱山に何も考えず鉄鉱石を掘りに行ったら、そんな簡単に鉱山の石をちょろっと持ち帰ればどうにかなるような物じゃない事を知って途方に暮れたりするも、なんとか鉄鉱石をゲットして500年前の金属の精錬法を参考に精錬するもいろいろ失敗したり、プラスチックを作るためにBPに電話して石油採掘場からバケツ一杯の原油をもらえないか交渉するも断られたりと苦労の連続。
若さ特有の勢いと失敗、そしてそれらしく出来ればいいと、電子レンジで金属の精錬をしたりとかおかしな事をしたり、チート的な部分もあるけどなんとか完成させる。

表紙の通り何ともグロテスクでトースターが出来上がった。

ちゃんと動いたかどうかは本を読んでもらうとして、これを読むと身の回りに何気なくある物がどうやって作られているかを疑問に思うようになる。よしかわは元々は化学屋さんで薬品の中間材とかを作るよう会社にいたので分かる部分もあるけど、身の回りの物の素材数を考えると途方に暮れるよね。

この本もなんだかいろいろ著者がトースター作りの苦労から思う所があったようで、問題提起をしつつ終わる。なんというか、こうやって大人になっていくのだ。



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