東京モーターショー2013

東京モーターショー2013に行ってきました。写真はホンダのRA271。

まず、混雑のほどですが日曜日にも関わらず開場15分前くらいに付いたら受付まで300mくらいでたいした混雑ではありませんでした。2011年の時は雨の中エラい行列だった事を考えるとたいした事はありません。
ただ、確実に人は増えて行って最終的には場内は結構な人に。ここ数回のモーターショーを閑散とした感じの中を見ていた記憶からすると大変でした。

そんなわけであっさり入場。どうせ全部歩くってことでブース配置を確認せず。たまたま入った建物でまず見たのがジャガー。

フォード傘下になってからデザインが良くなっていたのにXKとか訳の分からんデザインの車を出して先行きが不安だったんだけど、Fタイプは文句無しにカッコいい。
クーペモデルもいい感じ。

ジャガーのコンパニオンの人の背中に無線のレシーバー（？）用のポケットがついているのが面白かった。

家の次期車候補のV40を見るためにボルボに行ったけど、ボルボ・コンセプトクーペは非常にアップル的と言うかベーシックな形を突き詰めた感じで良かった。もっとも、お祭り度は低い。

日産はiDX NISMOがDatsun BREにインスパイアされた感じで反則。

そういえば日産は80周年で展示が面白かったけど、人が多すぎ。370ZのTシャツを着た外人さんと言うかきっとアメリカ人がいて「Z Carファンなんだろうなぁー」って空気に溢れていた。

あと注目のブレードグライダー。うーん、写真映えしない…

そしてダットサン14型ロードスターなんかも飾ってあった。この奥に日産車ユーザーだけが見れるギャラリーがあったけどキーを見せないとダメとかで入れなかった。

BMW i8は本当にこのままの形で売るのね…やるなぁ。価格は2000万円を切るとか。

スバルはクロススポーツデザインコンセプトなんてBRZベースのSUVというかシューティングブレイクを出していた。
市販される可能性を全く感じないんだけど、シューティングブレイク好きなのでかなり心引かれた。

レヴォーグは…デザインがイマイチピンこず。ディテールはいいんだけど、全体を引いてみると…何か違う。

ホンダはS660とかビートのように肩抜けたデザインではなくて、相変わらずのガンダムデザインな車がありましたが近づくだけで行列45分待ちとかなので断念。
NSXコンセプトの方は普通に見れました。こちらはアメリカ工場生産とか聞いてがっかりと言うか、初代NSXのアルミボディ溶接のための電力をまかなうために発電所付きの工場を造った気合いを見せてほしかった。てか、中国でも売るんじゃないのこの車？でもアメリカで作った方がいいのか？とか謎が多い。

最初の写真のRA271同様に興奮したのがホンダジェットの原寸大イラスト。

てか、ホンダはホンダジェットも展示すれば良かったのに。

4輪メーカーで面白かった車はこんな所でしょうか。
トヨタの燃料電池車とか何年も前からコンセプトカーで見ていて「いつ出るんだよ！」って感じ。いや、色々苦労しているんだと思いますけど…ガソリンを燃やさずに燃料電池的に使えるような話とかもあったけど、実際どうなっているんでしょう。

で、東京モーターショーの醍醐味はコレ以外ですよね、やっぱり。
ショーカーもそうですけど、普段あまり見れない物を見るのが楽しい。

まず、注目は4輪社事業に参入とかって話で話題のヤマハ。
「MOTIV」なる小型のコミュータと既に北米で販売されている「VIKING」が展示されていました。

「MOTIV」はゴードン・マーレーデザインってことでも注目です。少し前にデザインコンセプトとなんかそんな話をしていたのを何かで読んだのを思い出した（F1の名デザイナーによる超小型車『T.25』 « WIRED.jp）。

ヤマハの4輪と聞くと古くはトヨタ2000GT、その後トヨタの数々のエンジン、そして結局出なかったOX99とか色々ありますが、ヤマハって面白いイメージがあるので色々楽しみです。

今回のモーターショーで最強にアホな展示をしていたのは間違いなくホンダ×東芝×積水ハウスのブース。

巨大小便子像ならぬ水素子像を展示。家庭用の燃料電池の説明をプジェクションマッピングしつつ、最後に水しか副産物が出ないと説明しつつ「じょぼぼぼー！」って子供の声で水素子像が水を出すと言うアホオブジェ。

足下のボタンを押すと何度でも「じょぼぼぼー！」って出してました。いや、アホさ加減ではぶっちぎりでした、素晴らしい！企画した人間と通した人間に拍手。

グッドイヤーブースでは1/3の月面探索車と宇宙服が展示されてました。網目状のタイヤで、もうこれグッドイヤー関係ないじゃんって感じでしたが飾ってありました。

そして、商業車ブース。
ボルボのトラックはコンパニオンさんと比べると大きさが分かると思います。前回のショーで乗ってみたのですが、中に住めそうな感じでした。

いすゞはウーズレーなる昔のトラックに袴姿のコンパニオンとかって展示。

なかではハイブリットバスに試乗出来ましたが、普通の通勤に使うバスでなんというかシュールな感じ。

あと、いすゞ史上最大のエンジン。スペックがOHCの4バルブではなくて4弁って書き方が重厚でした。

日野自動車では移動診療車の展示にナース姿のコンパニオン。何がなんだか…

隣のUD（旧 日産ディーゼル）高燃費を狙ったデモのトラックは空力的な関係で前面カバーとか、無駄に力が入っていた。

あと、野外展示にあったハイブリッドのゴミ収集車。
ゴミを中に押し込む際の油圧装置のポンプがモーターでも動くようになっていて無駄にエンジンを回す必要が無いとか。それでいてハイブリッド機構なのでモーターのバッテリーが切れたら従来通りエンジンを使えるとか。

あと三菱ふそうの初代キャンターがモッさんみたいで素敵。これをインスパイしたデザインでワンボックスカーとかをBMWのミニみたいなノリで出せばいいのに。

そうそう、どこかのオーディオメーカーがパガーニのHuayra（？）を展示していましたけど、コンパニオンがここだけオートサロンみたいな事になっていました…

最後によしかわ的に気になったモーターショーなのに自転車展示。
まずは先日100万円とか子供みたいな適当な価格付けのロードバイクを出したレクサスから、NXBとかってエクストリームな自転車…いろいろ考えているような記事を読んだんだけど、読んでも理解出来なかった残念な感じのバイク。先を行っているのか明後日を行っているのかは判別が付きません。

もう一台はヤマハの電動アシストロードバイク。

BBのところで電動アシストするようです。これ、いろいろ自転車好きの屈折した感じというか、いろいろな意見のぶつかりが読み取れて面白い。
ボリュームのあるバッテリ＆アシスト機構と不似合いな細身のフレーム。カンパを使っているのにクランクのアームだけ別物だったり、チネリ・ラムにマウントされたよく分からないスマートフォン連携とかいろいろおかしい。
電動アシストはどうでもいいけどヤマハがロードバイクを作ったりしないのかなぁ。なんて思ったり。なんかヤマハ好き。

あと、ブリヂストンでブリヂストンカフェとか言ってブリヂストンの人と少し話すと不戦がもらえるとかってコーナーがあったのでなぜか自転車の話を聞いたら、自転車を作っているブリヂストンスポーツは別会社とか教えてもらったり、ミシュランの自転車タイヤはいいですよとか意味の分からない話をしたりしてきました。

最後に違う意味で熱かったトミカブース。広大なジオラマ（？）を取り囲む子供。トミカがコースを外れると「すみませーん」って直すよう呼ばれたり、立ち入り禁止の囲いとか関係のない年齢にお客の対応する係の人の動き回る姿が印象的。

てな感じで１日車漬けでした。