L’英雄の応援に行ってきた

L’Eroicaの姉妹イベントL’英雄に友達が出るのでMt.富士ヒルクライムの試走がてら応援に行ってきた。

L'英雄

Pentax K-5 + smc PENTAX-DA 18-135mm F3.5-5.6 ED AL [IF] DC WR

何年か前に自転車友達が見つけてきたこの写真を見て

LEroica

「昔の自転車レースは気合いが入っているなぁ」なんて思っていたら、現代イタリアで実際に古い自転車を集めて行われているイベントだと知ってめちゃくちゃ驚いたのを覚えている。
NHKでも確かイベントの模様をやっていて、ハンドル筒の部分からまきびしが出てくる装備を見せつつ「これで後ろ人をパンクさせるんだよ」とか言って笑っている様子とか見た事があったっけ。

ではなく、そんな面白そうだと思っていたけど海外の事と思っていたイベントが日本にやってくると旧車(古い自転車)好きの友達に教わって驚いた。

もちろん旧車好きの友達は参加するとの事だったので、よしかわは例年のMt.富士ヒルクライムの試走と丁度タイミングが合いそうだったので応援に行ってきました。

しかし、Mt.富士ヒルクライムの試走は五合目でのんびりソフトクリームを食べていたりしたら思いのほか時間が押してしまってあわてて第二エイドステーションのくぬぎ平グラウンドスポーツ公園に行ってみたらエイドステーションのおばちゃん達が仲良くお弁当を食べている。
みんな行ってしまった後なのかと思って聞いてみたらまだ先導の二人しか来ていないとか。

で、そこにいた人と雑談をして過ごしたのですが待てども待てども誰も来ない。
と、思ったら一人来た。おぉ!エロイカ!

L'英雄

Pentax K-5 + smc PENTAX-DA 18-135mm F3.5-5.6 ED AL [IF] DC WR
でも、その後が中々こない。100キロコースの参加者が50人程度らしいのですが、もう少し集団になっているのかと思ったら違うみたいでバラバラに参加者がやってくる。

最初は走ってくる人に「こっち!こっち!」って声をかけていたんだけど、徐々に役割が出来てきてコーススタッフも登場。
というか旧車はブレーキが利かないのかもの凄くブレーキを泣かせながら下ってくる。さらにペダルもビンディングではないので急に外せないから、いきなり言われても困るよね。

L'英雄

Pentax K-5 + smc PENTAX-DA 18-135mm F3.5-5.6 ED AL [IF] DC WR
その後はだんだん人が増えてきていい雰囲気に。

L'英雄

Pentax K-5 + smc PENTAX-DA 18-135mm F3.5-5.6 ED AL [IF] DC WR
知らないメーカーばかり。でもニューヴィンテージ・クラス(?)ってなスチールを使った最近のモデルで参加している人もちらほら。
でもやっぱりバリバリの旧車は気合いが入っている「このシマノはSIS以前のモデル。SISみたいな生温い仕組みではなくて、変速する時は一度なんちゃらしてから少し戻すのがなんちゃらかんちゃら」とかって熱く語られる。一応「これを読んで勉強しろ!」とか旧車好きの友人に「ロードバイク進化論」を渡されて読んだ経験があるのである程度は分かるけど、なにぶん付け焼き刃&普段使わない知識なので頭をフル回転で話を聞く。

そういえば、女性の参加者もいて驚く。

L'英雄

Pentax K-5 + smc PENTAX-DA 18-135mm F3.5-5.6 ED AL [IF] DC WR
そうこうしていたら、友達がやっと来た。
あれ?二人で参加のはずが一人だけ。どうしたのかと思ったら、昨晩盛り上がりすぎて夜中まで酒盛りをしてつぶれたとか…えーっ。みたいな。

しょうがないので、リタイアした友達に電話。そして第二エイドまでたどり着いた友人に食事をしながらいろいろ話を聞く。途中の未舗装路の登りがかなり強烈でダンシングをすると後輪がスリップするからまともに登れないとか、最初の写真のイタリアから来た90何歳(間違い、71歳でした)のおじいちゃんの自転車が強烈なんて話を聞いていたら、最初の写真の通り現れた訳ですよ。
これ、写真だと分かりにくいのですがペダルに挟んだ枝を(たぶん)ブレーキ代わりに坂を下ってきて度肝を抜かれた。スピードは出ていないけど、もの凄いスピード感。

L'英雄

Pentax K-5 + smc PENTAX-DA 18-135mm F3.5-5.6 ED AL [IF] DC WR

乗っている自転車が強烈!なんでも1907年のプジョーだとか。変速機はなし。

L'英雄

Pentax K-5 + smc PENTAX-DA 18-135mm F3.5-5.6 ED AL [IF] DC WR

アップで見せたいのはこのブレーキ!
タイヤの上からシューを押し付けるタイプのブレーキ。それもフロントのみ。

L'英雄

Pentax K-5 + smc PENTAX-DA 18-135mm F3.5-5.6 ED AL [IF] DC WR
さらによく見るとわかりますが、リムが木です。
もっとも現代の自転車に使える木リムを付けた自転車に乗った事があったりします。軽く試乗しただけなので差は分からなかったのですが、かなり乗り心地はいいとか。でもブルペで200km走ったら割れたとかとか。

と、興奮気味になっていますが、とにかく強烈だった。

そして、みんな明るい。エイドステーションのみんなと記念撮影したり和気あいあい。

L'英雄

Pentax K-5 + smc PENTAX-DA 18-135mm F3.5-5.6 ED AL [IF] DC WR

そんな嵐の時間が過ぎて次のチェックポイントへ向けて走っていた訳ですけど。この自転車で100キロを完走したとの事。すごい。

L'英雄

Pentax K-5 + TAMRON SP AF 28-75mm F2.8 XR Di (A09)

そして、友達はエロイカ賞を受賞してイタリアのエロイカ参加資格を手にいれとか。
ミヤタの自転車への熱い思いに溢れた人だったので、ある意味納得。さすがにイタリアまで応援には行けないけど、楽しんできてほしい。

ヨシカワ ブログ