PENTAX K-3の使い勝手
リコーイメージング アンバサダープログラムのモニターに当選しお借りしたPENTAX K-3をあれやコレやと触ってみて気づいた事をまとめてみます。なんて、書き始めましたがまずは昨晩なんとなく撮影した星空のインターバル撮影。かなり寒かったのですがISO 1600で15秒露光で765枚とか撮影出来ました。気温的に厳しい条件だったのですがカタログスペック720枚は問題なさそうです。
よく見るとバッテリーが切れる20枚くらい前から連射のスピードが落ちるようで星の軌跡に切れ目が見えます。
PENTAX K-3 + TAMRON SP AF 28-75mm F2.8 XR Di (A09)
カメラ本体
カメラ本体の使い勝手はまず、前回も書いた通りボディが見た目がそれほど変わらないにもかかわらず一新されていて、グリップの握りが深くなっています。よしかわは手が大きいのでこの変更のおかげでカメラがすごく持ちやすくなっています。次にボタン周りですけど、使い慣れたPENTAX K-7からの操作性を維持しつつ、使っていていイライラする事が多かった部分を潰していて見た瞬間に意図が分かって「これは買いだ!」とすぐに決心させたくらい(もっとも、いま手持ちが無いので手が出ない)。
で、その不満点ってのはライブビューのボタン。PENTAX K-5は十時ボタンの上の一等地にあったのですがファインダーの横に移動しました。このボタンをよく押し間違えてイライラする事が本当に多かったのです。
次にモードダイヤルにユーザモードが増えたのもうれしい。よしかわは3脚利用時と家でブツ取りする時の設定をしていて便利に使っているのですが、コレまではユーザモードにしてからダイヤルで設定を選択するのですがたまに分からなくなるんですよね。ただユーザモードが5個から3個に減ったのは問題と言う人もいるかもしれません。
ちなみに撮影するのはこんな食いしん坊な写真をよく取ります。色の感じを揃えたいので絞り、シャッタースピード、ISO、ホワイトバランスはいつも同じ設定になるようにユーザモードに覚えさせています。
PENTAX K-3 + TAMRON SP AF 28-75mm F2.8 XR Di (A09)
ついでに三脚の設定は手振れ補正をオフにしたりとか、三脚を使う時にやらないと行けない設定を覚えさせています。付属ソフト
付属のDigital Camera Utilityがバージョン5へとアップグレードしたので期待をしたのですが、相変わらずイマイチです。これはソフトを使い慣れていない&目的が違うからかも知れませんが使っていてただただストレスがたまりました。あとインターフェースがアクアの劣化版なのも何とかならないでしょうか。10年前にAppleがアクアインターフェースを言い出した時期のソフトウェアなら分かりますが、写真に集中出来るようにインターフェースの色味が変わったと言うのに…
ちなみに普段はApertureを使っていて、大量に撮影した写真を一気に読み込み、ブラウズしながら完全な失敗写真、連射してしまってたいした差の無い写真の削除。そして使えそうな写真にフラグを立てて選別。このように絞り込んでから現像の作業って感じです。
ところがDigital Camera Utilityを使うと動作の遅さとUIに慣れなくて現像作業の前段階のファイル選別の作業が遅々として進みませんでした。
Apertureを使えばいいのですが、残念ながら未だにApertureというかデジタルカメラ RAW 互換性アップデートでPENTAX K-3がサポートされていないので利用が出来ません。汎用フォーマットのDNG形式を使えば問題ないのかと思っていたのですが、コレも未対応。
救世主となったのはつい先日登場したAdobe Photoshop Lightroom 5.3。このアップデートでPENTAX K-3に対応してくれました。Lightroomは現像時の色の出方、データ管理方法があまり好きではなかったのですがDigital Camera Utilityを使う苦痛に比べたら迷う必要は無い感じです。
カメラがあれだけ素晴らしいのに、撮影したデータをコンピュータ上で扱う事が当たり前の時代にこの仕打ちは…って感じです。LEICAみたいにLightroomの限定版が付いてくれたらいいのですが。
あと、現像に限らず撮影した写真の管理って意味ではAperture、iPhotoのアルバム 、Lightroomのコレクションのように撮影データを物理ファイルに依存しない形で管理する方法がよく分からず。
ほら、例えば子供の写真をイベント毎にフォルダに分けてしておくけど、その歳を振り返ってスライドショー的に見たいときなんかはアルバムを作ってそこに書くイベントの中から特徴的な何枚かを選んでまとめたいとかありそうですけど、どうするんだろう。
現像に限らず撮影した写真をその後どうするかってところがイマイチ考えられていないのか、よしかわが分かっていないだけで良い方法があるのかどっちなんだろう。
と、ウダウダ書きましたが、やっと次回は撮影編です。