Garmin Fenix 5をしばらく使ってみた

Garmin Fenix 5を2ヶ月ほど使ってみたのでレビューをしてみたいと思います。

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PENTAX K-3 + HD PENTAX-DA 16-85mmF3.5-5.6ED DC WR


目次

ランニングウォッチとして

とりあえず、ランニング用に買ったのでここからですね。

まず、前提条件としてこれまでメインで使っていたランニングウォッチがGarmin Forerunner 910XTということを頭に入れておいてください。

購入当時GPSの捕捉時間に進歩がないという話をしたのですが、ある時から30秒もかからずに利用可能になっています。家を出てランニングを始めようとする時はほぼストレスなく使うことができています。

ただ、GPSが仕様上30秒周期でデータを受信していたはずなのでこの速さはいまいち納得がいきません。iPhoneのGarmin Connectアプリと毎日動機をさせているのでなにかAGPS的なデータを取得しているのでしょうか?この辺りについては詳細を確認していないのでよくわからず。

精度については概ね問題ありません。
ただ皇居ランをしていたらなんだかめちゃくちゃなデータになっていたことが1度ありました。

IP
910XTでもなぜか自宅のはるか南をスタート地点にして、渦を巻くように徐々に自宅まで戻って来たとがあったりしたので、稀にこんなことがあるのはしょうがないといまのところ割り切っています。今後使っていって多発するようであればGarminに確認をするかもしれません。

ランニングをする時の画面の表示はこんな4分割表示で使っています。

4DataField
上段に経過時間、中段は距離と、平均ペース、下段に現在の時刻です。
気になるのは一番上の経過時間が1時間を超えると左肩に乗るように小さく表示されることです。視認性に問題があるかといえば問題はないのですが、決して見やすいとはいません。

現在時刻が必要かといえば微妙なところなのでこんな3分割表示も試しています。

3DataField
よしかわ的に嬉しいのは経過時間の表示に秒の表示があることがかなり嬉しいです。GarminのForerunnerは305、910XTと使って来たのですが305はこの秒表示があったのに、910XTで出来なくなって困っていたのです。

これを読んで「秒表示ってそんなに必要?」って思う方が多いと思いますが、以前にレース中に軽い接触のタイミングでタイマーストップのボタンが押されてしまって何キロも記録が取られていなかったことがあるので、この秒の表示が動いているかってレース中に接触があった後に何度かチェックをする癖がついています。ここで秒表示がないと「何分進んだ」ってのを覚えておかないといけなくて、走っている最中はそれが結構辛かったりします。秒が出て入ればそんな思いをしなくて済みます。

カラーディスプレイの視認性については屋内で見ると薄暗いのですが、特に見辛い時になったことはありません。設定でジェスチャー設定をONにしているので時計を見る動作をすると自動的にバックライトが点灯するようになっています。
このジェスチャー動作でバックライトがつくのは夜ランをしていると本当に便利。910XTは液晶の上を軽く2回叩くとバックライトがついたのですが、そんなことをする必要がないのは本当に便利。惜しいのはこのジェスチャー動作のレスポンスが気持ち遅いこと。Apple Watchを知らなければ満足できたのでしょうが、Apple Watchを知っていると遅いと感じます。

光学式の心拍計については比較できないため精度についてはよくわかりません。ただ、これだけお手軽に心拍測定ができるとなると使わない手はないですよね。とりあえず、寝ている間もつけて安静時心拍を測定したりしています。

こんな使い方をしていますが、バッテリーは週に1度くらいのペースで充電しています。ランニングをしなければ雰囲気的にカタログスペックの9日間は問題なく使えそうです。

最後に重量についてですが、全く気になっていません。910XTから数十グラム重くなっていますが、誤差範囲です。重量というか軽量重視の人は935をお勧めします。

データ管理について


Garmin Connect
Fenix 5はランニングが終わったら自動的にデータをBluetooth接続されたスマートフォン上のアプリGarmin Connect経由でデータをアップロードして管理ができるようになっています。

これまで910XTが帰宅後にAntスティックをコンピュータにつないでアップロードするという非常にめんどくさい作業から解放されました。本当に楽。

そして現在はWithingsのWi-Fi体重計WS-50のデータもGarmin Connectで管理できるようになったので一画面でとりあえずいま取れる身体関連データを見ることができるようになりました。

この手データ管理マニアとしては結構たまらない状態です。

スマートウォッチとして

Garmin Fenix 5のもう一つの特徴してスマートウォッチの側面があったりします。
そもそもスマートウォッチとは何か?って定義が難しいのですが、正直なところApple Watchを含めて本当に便利と思える何かを訴求することが出来ずに、スマートフォンの通知端末、スケジュールの管理ビューワー、心拍数測定みたいなことしかできない状況になっているようにおもいます。Appleもジョブズがいた頃のようにネットブックに浮かれている業界に対してiPadを出すみたいな顧客が本当に必要としてるものを…なんてことをここで書いてもしょうがない。

で、Garminがランニングウォッチから始まってスマートフォンと連携を取れるようになったことでスマートウォッチ的な立ち位置にもなっているのですが、おまけ的な感はぬぐえません。

が、それでもそこそこ使えています。

ただOSとの綿密な連携を取れていないというかApple Watchと比較すると荒っぽい。
欠点は二つ。まずiPhoneに来た通知が何でもかんでも表示されるのがなかなか鬱陶しい。Apple WatchはiPhoneに表示される通知のうちアプリごとに表示の有無をあらかじめ設定できます。電話、メール、Lineなどのメッセージアプリ系、スケジュールのみを通知するように設定をしておいて他は通知しないとか設定していたので、何でもかんでも通知が表示されるとなかなか鬱陶しいです。

もう一つはApple Watchは装着状態かどうかを心拍センサーを用いて判定しています。このためApple Watchをつけていない時は通知(振動)がされません。この機能がないため、帰宅後にFenix 5を外して机の上に置いておくと通知が来るたびにブルブルと震えています。机と共振するので結構うるさいため何か適当なものの上に置いていますが、ここはファームウェアアップデートとかでなんとかできるんじゃないのでしょうか?

時計として

910XTが電源を入れると即GPSの即位を開始してランニングにしか使えないストイックさだったのですが、Fenix 5は普通に時計として使えます。Apple Watchを使わなくなって現在はほぼFenix 5をいつでもつけています。Apple Watchに対するメリットは文字盤が常に表示されているというのが便利です。Apple Watchが時計を見るジェスチャー時のみ文字盤の液晶が点灯するという仕様だったのですが、これまさに時計をする見る時と同じ腕の位置だった場合は液晶が消えた後に見えない、電車でつり革に左手でつかまっている時に腕を返しても液晶が光らずに見えないという状況が発生しないで済んでいます。

Apple Watchもそうですが、本当にフォーマルなところにはつけているデザインではないのでその時はちゃんとした時計をすると思います。

その他

その他で気になることを。
出たばかりですが、普通に使っていてフリーズするなどということもなく安定しています。が、たまにMacにケーブル経由での接続後にフリーズします。このMacとの接続自体をたまにしかしないのですが、この時のフリーズは結構確率が高い気がします。最初は結構ビビりましたけど、LIGHTボタンを長押しで再起動がかけられるので、あまり気にしなくなりました。

もう一つは日本語フォントの酷さ。あまりにも残念だったので表示言語を英語にして使っています。

最後に

そんなわけで、ランニングに普段に二ヶ月ほどFarmin Fenix 5を使ってみましたが全く問題なく使えています。これまで910XTで不満だった部分がほぼ潰されており、大きさとか、重量とか、日本語版の安定性の不安とか色々あったのですが問題なく使えていて満足度が高いです。

長く使っていく上での心配は充電部分なのですが、こればかりは使っていってみないとわかりません。2、3年後に充電できなくなって吠えているかもしれません。

あ、色はこの真っ黒ではなくてグレーが良かった…




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