チャレンジ富士五湖を走ってきました(その3)

引き続きチャレンジ富士五湖のお話。
さて、前回は50キロ地点まで来て膝の痛みから坂では歩き始めた様子。

チャレンジ富士五湖
NIKON COOLPIX AW100

見ての通り周りの人も歩いています。ペースを維持出来る坂ではない。

坂を歩いたあと再び走り始めると膝の痛みは嘘のように出なかったのでまた同じペースで走り始める。58キロ地点の野鳥の森公園エイドステーションで吉田うどんを食す。
チャレンジ富士五湖
NIKON COOLPIX AW100
しかし、さっぱり味が分からない。補給食に「ワンセコンドCCDクリアレモン」と「ザバス ピットインリキッド ウメ風味」を持っていたけど、どちらも味が分からない。エイドステーションにあるチョコの甘さと、なぜか大量にあったピュレグミの酸っぱさがかろうじて分かるくらい。
再び走り始めようとしたら同じタイミングでエイドステーションを出た人が「フルマラソンをあと一本」って言っていたけど、確かにそうだ。まだそんなにあるのか…

膝の痛みは歩いてから復活したのとSKINSのタイツを少し捲し上げて膝の圧力(?)を上げててサポート効果が上がるかな?なんて感じで走る。
そしてなんとか持っていた天気だけど、雨がちらほらと降ってくる。

看板を見ていると「樹海」の文字が出てきたので「この辺りが噂の樹海かぁ」なんて思いつつ走る。この辺りで7時間以上走っていたんだけど、こんな風にキョロキョロしていたせいか飽きることは無かった。

しかし樹海のあとの富士パノラマラインの延々と続く坂。下っているのでよかったんだけど、同じ所を折り返して走ってくる人を見てまたここを登るのかと思うと先が思いやられる。
そんな所でも、ぱっと見さわやかに見える雰囲気で走ってくる女性がいたりしたので「これが女子力か」なんて変な関心をしたりする。

そんなこんなで折り返し地点の69.8キロの折り返し地点&荷物受け取り地点に13時20分に到着。関門締め切りが14時30分なので余裕がある。雨はしっかりと降ってきたので帰りの西湖、河口湖あたりの寒さを考えてレインウェアをさらに羽織る。
ポーチの補給食を追加、シューズの中のゴミを出して荷物をスタート地点行きのラックに納めて再び走り始める。ちょっとのんびりしすぎて15分くらいエイドステーションにいた。

だんだん膝の痛みが出やすくなってきていたので数十メートル歩いて、数百メートル走るっての繰り返し。下り坂は膝に負担がかかるのでなかなか辛い感じになってくる。
そういえば、自分と同じペースで走っている人を応援しているのか分からないけど、なんども同じ人から応援を受ける。同じ車に何度も抜かれたので車で先回りをしているのかな。

78.2キロ地点は行きにも通ったうどんエイドステーション。後半は内蔵が疲れてくるので固形物を取るのが辛いとか聞いていたけど、全然普通にうどんを食べることが出来た。後から戻してもいやだったのでよく噛んで食べたけど結局問題は無かった。

85.9キロ地点のエイドステーションを15時30分に通り過ぎる。「残り14キロ歩いてもゴール出来る」となんて言っている人もいたりして、ゴールが見えてきた感じ。ただみんなエイドでストレッチをしたりと辛そう。
よしかわも太ももの筋肉痛と膝の痛みが酷いことになっていたけど、全体的にペースが低いせいか心肺的には楽なので気分的にはものすごく楽。
フルマラソンの後半なんかは声援に答えることが辛いんだけど、普通に答えることが出来た。

もう歩いても何とかなるとは分かっていても何が起こるか分からないので走る…といっても歩いたり走ったり。
そうそう、走るときに腕を上げると腕が痛い。腕も筋肉痛になるのね…

河口湖あたりの富士桜。まだ満開じゃなかったのが残念。
チャレンジ富士五湖
NIKON COOLPIX AW100
そういえば2.5キロごとに距離表示があるんだけど、だんだんと現れるまでの時間が長くなってくる。そらペースが落ちているから当たり前だよね。

この辺りになってくると、頭の中では「あと何キロで終わり」なんてことを考えているんだけど、エイドステーションでうろうろしていた分の距離がランニングウォッチに記録されているので誤差が2キロくらいになっていて頭の中で補正をしつつ走る。

89.9キロのエイドステーション。あと10キロ!
しっかり走っていた人でもエイドで気を抜くとふらふらしているような人がいたりして、なかなか過酷な状況。よしかわは相変わらず足は辛いけど、気分は楽なので信号待ちの間は他のランナーと雑談。他のランナーも膝が痛いとか言っていた。距離が距離だからしょうがないのかな。

95.1キロの第五関門を16時58分に通過。2.5キロのペースが22分くらいだったので12時間台でゴールが出来そう。
しかしここから3キロくらい緩い坂が…
チャレンジ富士五湖
NIKON COOLPIX AW100
もう誰も走っていません。とは言えあんまりちんたら歩くと12時間台も危うくなりそうなのでキロ9分くらいのペースで必死に歩く、歩く。

ゴールの北麓公園はMt.富士ヒルクライムでよく来ているので途中で見覚えのある風景が。もうゴールは間近なので最後のエイドステーションは無視。
登りも終わったので周りもペースがあがる。よしかわは下りは膝が痛いので相変わらず歩いたり、走ったり。
でも応援がいっぱいの北麓公園に入ってからは歩きたくなかったので必死に走って、走ってなんとかゴール。
チャレンジ富士五湖
NIKON COOLPIX P300
感動というよりも「やっと終わった!」って感じ。

そして完走メダルをもらった。これまで青梅マラソン、東京マラソン、大阪マラソン、ホノルルマラソンとメダルをもらったけどチャレンジ富士五湖のメダルはちょっと特別な気がする。
チャレンジ富士五湖
Pentax K-5 + TAMRON SP AF 28-75mm F2.8 XR Di (A09)
走り終わってもっとフラフラになるかと思ったけど、そんなことも無くただただ酷い筋肉痛、そして雨の中走り続けたので足の裏がふやけていた。
フラフラになる前提で両親に迎えにきてもらったんだけど帰りの車では普通に話しながら帰ってこれた。
体を使い続けるので内蔵の疲労も酷いと聞いていたけど、特に問題はないみたいで普通に夕食はパスタとピザを食べてた。

そんなわけで富士五湖チャレンジを走る前は不安のあまり1週間くらい前から胸が苦しいような状態だったり、そんなストレスのせいか何もしていないのに体のあちこちが痛くなるよな状態だったのですが、終わった直後からもう来年のことを考えてしまうくらいよかった。

マラソン人口が増えているけど、やっぱり今度はウルトラマラソンも人が増えるのかな?なんて思っています。やっぱり裾野が広がれば自然とそうなるよね。
なので、フルマラソンを何度か走ったことがある人でウルトラマラソンのことがちょっとでも気になったことがある人には絶対お勧め。

ただしタイムを狙うと辛いことになるので完走を目指すくらいがちょうどいいでしょう。
チャレンジ富士五湖
NIKON COOLPIX AW100

おっと、そういえば「【大会報告と結果】22ndチャレンジ富士五湖」が出ていた。確認したら暫定だけどタイムは12時間40分28秒でした。100km男子の完走率は71%と過去と比べるとちょっとよかったのかな。

さて、話は前後しますがチャレンジ富士五湖に向けて揃えた装備と特にウルトラマラソン向けにはしていないけど練習の話につづきます。




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