ヤビツ峠に行ってきた

関東のクライマーというか坂馬鹿には有名なヤビツ峠。
坂馬鹿の端くれを名乗りつつも実はこれまで一度もいった事が無かったのですが、諸般の協議の結果自走で行く事になりました。

初ヤビツ峠

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出かける前に距離を調べてみたら家からヤビツ峠までが100キロくらい。
えーっと、往復だから200キロオーバーか…200キロオーバーって走った事無いけど大丈夫か?
なんて思いつつも、アホなのであまり気にせず。

浅草橋の知人宅に8時過ぎに集合。トライアスロンをやる女性(Mさん)も参加と聞いたのですが、なんでもキャノンボール(東京-大阪間550キロを一気に走る)にチャレンジして36時間ぶっ通しで走ったとか強者だとか。
実際合ってみると普通の方でしたがウルトラマラソンも走ったりとかなりチャレンジャーな方な模様。

挨拶のあと珈琲を頂いて出発。

都内を自転車で走ると車で走ったことがある所は分かるけど、分からない道も多くて意外な繫がりがあって面白いんだけど、付いて回って走ったので道は多分さっぱり覚えていないと思う。
とりあえず、日本橋、東銀座、新橋、東京タワー、六本木、渋谷、国道246号を走った模様。
そういえば、テニスの合宿のときに東名の高速がの渋滞が酷くて国道246号を走った事を思い出す。

「交差点のストップの後の発進で置いていかれないように必死なんです」とはいっていたんだけど、Mさんのダッシュが速い。登りは苦手のようですが平地で30キロオーバーで一部引いてくれたりとやはりただ者ではなかった。

天候は家を出たときは耳が切れるような典型的な冬の気候だったのですが、陽があるとウィンドウブレーカーが暑いくらいだったのですが、また雲が出てきてちと寒いってな天候。

そんなこんなでお昼くらいにヤビツ峠に到着。
すぐにコンビニがあると聞いたので、一服してからアタックしようかと思ったのですが全然すぐじゃなかった。予想通りコンビニにはローディーが一杯。気温も低かったので震えながらカップラーメンなんかを食べていた。

さて、ここから後先考えずに全開で登り始めたのですが、さすがに100キロ走ったあとなので全然足がなかった。思いのほか平坦というか緩斜面が多かったのですが、緩斜面部分で踏めず。結局コンビニから頂上までのタイムが48分とかなり遅い。

しかし走ってみて思ったけど、なんでこんなにヤビツ峠が話題になっているかさっぱり分からなかった。
そこそこの距離の坂だけど、道幅は狭いし、コンビニ付近は一般の家の玄関先だったりと安全な感じもしない。東京ヒルクライムの奥多摩ステージで使われる道の方がいいんじゃないのか?

あと「プロって凄いなぁ」なんてしみじみ思う。こんな山を100キロとは言わず200キロ走った後にアタックして登るなんて考えられん…

さておき、登ってみるとちらちらと白い物が降ってきていた。
寒いはずだ。このあと裏ヤビツの方へ下山したんだけど下りの寒い事。
クリスマスの郷とか書いてあった宮ヶ瀬の道の駅のような所で遅い昼食のラーメンなんかを食べたりして帰ったのですが、かなり下山して暖かくなったと思っていたのに気温表示は3度。「標高が100mあがると0.7度とか気温が下がるんだっけ?えーと頂上の気温は」なんて考えながら走る。たぶんヤビツ峠の頂上では氷点下だったんだろうな。

走っているとなんだか以前見た事があるような道。尾根幹と聞いても「?」って感じだったのですが途中で完全に記憶に一致する道に出くわす。そうか今年の初めくらいに合宿で走った。くじら橋もそう言えば聞いたっけ。

てか、この辺りの前で既に真っ暗。もう5時だと真っ暗なのですね。

そのまま走って18時ころに環八でMさんとお別れ。
ここからおっさん二人になったと思ったら、40キロとかってペースで泣きそうになる。
180キロを超えてよくそんなスピードを出さないでください…

この辺りで雨がパラパラと降り始めて、浅草橋で別れた辺りで道は完全にウェット状態。

雨で自転車がぼろぼろになるのは嫌なのですが、雨の中を走ると変なテンションになるので実は嫌いではない。この時期の雨の割には体を動かしているのでそれほど寒くないのも助かった。

結局雨には追いつかれて本降りの中で帰宅は20時。

ってことで13時間、210キロのロングライド。天気、曇り、雪、夜、雨と自転車のすべての要素が詰まったなかなか楽しい一日だった。
そして輪行だと思っていた距離が自走の範囲と分かったのは大きな収穫だった。

ヨシカワ ブログ