KAI69Kの装備を振り返る

来年もあるのかわからないKAI69Kですが、気温差の激しいナイトトレイルを含むトレランのレースに今度出るかもしれないので備忘録がわりに装備を振り返っておきます。

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ウェア類


シューズ

ITJ以降愛用しているHOKAのTORRENT 2で今回も走りました。
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軽くてとにかく走りやすい。グリップも十分。欠点は微妙に自分の足の形にあっていないので大体30キロ位以上走ると右足の親指の付け根あたりにマメができます。これはわかっていたのでテーピングを貼っておいたので足は特に問題なし。
足捌きもしやすいのか根っこなんかに足を引っ掛けることも減って爪へのダメージも減りました。今回は爪のダメージはなかったみたい。

あとインソールはSUPERfeetを入れています。このインソールを入れないとどうも足裏のアーチが広がってしまうみたいで、レースよりも練習で足にダメージを防ぐのに役立っています。なのでトレラン以外の普通のランニングシューズや自転車のシューズなんかにも入れています。

靴下

DryMaxのMaximum Protection Trail Runningを使いました。よく使っているLiteTrail RUNNINGに比べると少し窮屈なのですが、守られている感があるので今回はこちらを使いました。ただ走っていて差を感じるかといえばよく分からず。

インナーウェア

トップスはSKINSのA400。レースの時にしか使っていないので10年くらい使っている気がします。どうでもいいけどSKINS倒産したんですね。
タイツは2XUのPWXコンプレッションタイツ。ITJでウエストの紐を前半結ばなかったらまたずれまではいかないけど、気になってしょうがなかったので今回はちゃんとウエストの紐を結んで走りました。欠点はよしかわのお尻が大きすぎるのでお尻の締め付けがきつく左右のお尻がくっつきすぎるのか擦れて痛いこと。じっさい細かく擦過傷ができたみたいでトイレでお尻というか左右が擦れて痛いところを拭いたらうっすら血が出ていました。これはお尻にワセリンか自転車のシャモアクリームを塗らないとダメかも。もしくは痩せる。

トップス

ノースフェイスのショートスリーブジャカードビッグロゴクルーって長い名前のニット素材のTシャツ。現行製品で近いのは「ショートスリーブジャカードスクエアロゴクルー」かな?
素材がPolyester Nylon Tubebody Knitとかってやつで、こんな感じでロゴがジャガードになっている。
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ノースフェイスが出しているランニングウェアでこんな感じでロゴがジャガードになっているやつって裏地と表地が違う素材になっているニットでとにかく着心地がいいのと汗の排出がいいので汗冷えが少なてくて超お気に入り。で似たような製品をいくつか持っている。
他のTシャツだと「親水性のないポリプロピレンを肌面に配し、ナイロンとポリエステルを混紡したニット生地で表面を構成。」とか書いてあるんだけど、肌に触れる面に疎水性の素材を使って外側に親水性素材を使って汗を排出するってな愛用しているドライマックスソックスと同じ仕組みです。
あと生地が微妙に厚いので寒い時でも気持ち暖かい。暑い時期は汗の排出がいいので快適というかなり良いものです。ただ8月とかはそんな機能が意味をなさないくらい汗をかくので意味がないかな…いや、トレランとかで使うと違うのかな?夏のレースに出ていないのでそこはちょっと分からず。
今回のKAI69Kでも夜間のエイドで止まっているときも汗冷えを感じずに済みました。

ちなみに似たような謳い文句のPOLARTEC Power Dryてな素材がありますが、普通のランニングで使った範囲ではノースフェイスの方が良さげ。暑い時期のトレランとかだとまた違うのかも。

ランニングパンツ

ノースフェイスのフライウェイトレーシングショーツ。腰の周りのポケットが使えるので超愛用のランニングパンツ。今回はiPhoneをバックパックにしまうのにどのポケットに入れても収まりが良くなかったのでこのパンツのウエストポケットに入れて走っていました。
どうでもいい不満として、色が明るい紺色なので汗をかくと汗染みになるので黒が欲しい。

防水パンツ

何年も前に買ったモンベルの軽量ゴアテックスパンツをカバンに入れていきましたが使うタイミングはありませんでした。

ミッドレイヤ(防寒着)

ミズノのブレスサーモアンダーウェア中厚を持っていきました。標高が高くなるとアウターだけではちょっと寒かったので着ていましたがちょうど良かった。

アウターレイヤ

これまで長らくトレランのアウターレイヤにホグロフスのLIMジャケットを着ていたのですが、ホグロフス日本撤退に伴いVollebakのSolar Charged Jacketに変更しました。いや、撤退は何にも関係ないんですけどね。

このジャケットの特徴は蓄光素材を使っていて光ります。
これは日の当たるところに置いておいて、夜部屋の電気を消した状態です。
Vollebak Solar Charged Jacket


製品のホームページを見るとヘッドライトの軌跡でこんなこともできるみたい。
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肝心のジャケットの性能は3層構造で耐水性能が2,500mm。透湿性能については「very breathable」という記述しか見つけられず。どの程度かはわかりませんが、まぁ、あるみたいです。

まぁ、細かいことはどうでも良くて光るのがポイントでしょうか。
以前から欲しくてしょうがなかったのですが$495となかなかのお値段。KAI69Kに当たったので浮かれて買いました。で、肝心のレースでは暑くて日中はずっとバックパックの中にあったので蓄光することができずただの半透明なジャケットで終わってしまいました…

あと、走っている時に着ていたのですが透湿性がないジャケットはジャケットの裏に汗が溜まって大変なことになるのですが、そんなこともなかったので問題なさそう。次回活躍のチャンスはITJか?

手袋

ノースフェイスの手袋。すいません、全く詳細がわかりません…

帽子

普通のノースフェイスのランニングキャップ。しかしノースフェイス率が高い。
ナイキ、アディダス、アシックス辺りはランニングウェアの性能がピンキリで、ちゃんとした性能のランニンググッズを探すのが大変すぎるのと、デザインが絶妙な落ち着き加減となると自ずとノースフェイスになってしまうんですよね。

装備


バックパック

LA SPORTIVAのTRAIL VEST
必要なものがフロントに揃っているものが欲しくてこのTRAIL VESTにしました。フロントに500mlのソフトフラスコが2本と補給食が10個以上入るのにで基本的にジャケットを着るタイミング以外は下ろす必要がありません。補給食も富士吉田までフロントにあるポケットにスタート時に詰めた分だけで足りました。
ただ、必携品なんかを入れるとサイズ的にはぎりぎり。ITJの場合は防寒着を着たまんま走っているので余裕があったのですが、KAI69Kだとぎりぎり。やっぱり15リッタくらいの軽いバックパックを使って少し余裕があるくらいの方が自分にはあっています。そんなわけでブラックダイヤモンドのディスタンス15が良さげなんじゃないかと思って見ています。
買い替えたくなったもう一つの理由は、バックパックの黄色っぷりが普段のウェアと配色的にデタラメすぎることにAllSportsの写真で気づいたのも大きい。

ゼッケンベルト

トライアスロンで使われているゼッケンベルトを使っています。防寒着の脱ぎ着をしてもゼッケンベルトだと腰まで一旦下げて、脱ぎ着した後に元の位置に戻せばいいということとウェアに穴を開ける必要がないので腸おすすめ。うっかりここを読んだ人は大した値段ではないので即買いした方がいいくらい世界が変わります。

サングラス

オークリーのFlakに度入りの調光レンズを入れています。ランニング時にサングラスとか気にしなかったのですが、熟成してきた年齢なのであんまり紫外線を目に浴びると白内障になるとか言われて導入。調光タイプなので昼間は眩しさを低減して暗くなるとクリアレンズになるので問題なく走れるという優れもの。

ライト

ブラックダイヤモンドのリボルトとSILVAのTrail Runner Freeを持っていきました。
充電式のライトが強力なのはわかるのですが、ヘッドライトを必要とすることが年に数回しかなく、あっという間にバッテリがダメになるのが目に見えているため電池式を愛用しています。
電池もAmazonの充電タイプの電池通称アマループ(?)を使っていたのですが、スペックを見ていたらブラックダイヤモンドのリボルトはアルカリ電池を使うと明るくなる上にランタイムも12時間とかになると見かけたので、これだけで行けそうということでアルカリ電池を投入。しかし本文でも書いた通りブラックダイヤモンドのリボルトはくだりで転んで谷底に落としてしまいサヨナラしました。たしか17時過ぎからヘッドライトを点灯して落っことす23時半くらいまでは明るさを持続していたので6時間は確実に動いていた模様。SILVAのTrail Runner Freeは200lmで使っていたのですがアマループで3時間くらいで暗くなっていました。

携帯コップ

白馬国際トレイルの参加賞でもらった折りたたみタイプのシリコンカップを持っていきましたが結局使わず。

モバイルバッテリ

Anker PowerCore 10000を貴重品入れに入れて持って行ったのですが、充電ケーブルを忘れたのでただの重りでした…

貴重品入れ

Raphaのエッセンシャルケースに数千円と小銭、保険証、モバイルバッテリ、マスクなんか入れておきました。

補給関連


補給食

  • 一本満足バー×2
  • どこでも手に入って腹持ちがいいのでおすすめだけど、レース後半で食べると重いので今回は最初の3時間くらいの間に食べきりました。
  • Enemoti×5
  • Enemotiは美味しいのでおすすめだけど、今回は後半胃腸をやられていたのでこれすら食べるのがきつかった。たたちゃんと噛むとゲル状に口の中でなるので水で流し込めばなんとか食べられるというのは良い発見だったかもしれない。
  • High5 Energy Gel Aqua×5
  • 液体タイプのジェル。ジェルに比べるととにかく飲みやすいのでおすすめ。ただ薄めてある分だけ体積を取ります。端的に言えば嵩張る。日本では売っていないのでイギリスから定期的に買っています。
  • GUリキッドエナジー×2
  • サイクルモードで出店していて、話を聞いたらHigh5 Energy Gel Aquaと同じように液体と聞いたので今回試してみた。たしかに同じような感じ。こちらの方がより嵩張るけど、入手はしやすそう。レモネードとオレンジをそれぞれ試したけど、レモネード味は美味しかった。オレンジの方はカフェインが入っているせいかわかりませんが、少しエグみがあって自分の口には合わなかった。そもそもカフェインが効かない体質なのでレモネードで良いかも。

給水

サロモンのソフトフラスコ500mlを2本持っていきました。いつもは1本なのですが、天候的に危なさそうなので急遽1本追加。1本は常に水。もう一本はBetafuel、エイドで補給できたメダリスト、Gu ロクテインドリンク、メダリストブドウ味を順番に溶かしました。
  • Betafuel
  • ロードバイクで走る時に使っているのですが、これを飲むと空腹にならない。ITJでもいい感じだったので今回もスタート時に使用しました。今更スペックを見たらワンパッケージ320Kcalもある。おにぎり2個分。そりゃーお腹減らないよ。問題は薄めたシロップを飲んでいるような味。そしてパッケージがとにかく大きいので途中で補給に使うには難しい。なのでスタート時点でのみ使っています。
  • Gu ロクテインドリンク
  • Betafuel同様に高エネルギー。こちらはワンパッケージ250Kcal。Betafuelに比べると摂取できるエネルギーは少ないけど、飲みやすいのとパッケージが小さいのでこれならレースにも持っていけそう。
    欠点はパッケージに切り込みが入っていなくて全然中身が出せなかった…初めてというかひとつしか使っていないので不良品だったのかもしれないけど、詳細はわからず。レース前にパッケージに切れ目を入れておいた方がいいな。
  • メダリストブドウ味
  • ITJで使って良かったのですが、KAI69Kの後半で使ったら全くダメだった。レース後半で唾液の量が減っていたせいか酸っぱさが辛かったのと、その酸っぱい成分が喉に残って吐きそうになっていた。

その他

Garmin

Garmin fēnix 5を長らく使っていたのですがITJを13時間で走ってバッテリ残量が30%とか。これはKAI69Kの20時間には耐えられなさそうだったのと2017年に買ったので5年使ったからいいでしょうってことでGarmin fēnix 7 Sapphire Dual Powerにしました。これもKAI69Kに出場が決まって浮かれたやつですね。バッテリ自体はナビをさせながらでもゴール時点でのバッテリ残量は54%でした。ナビをさせても40時間くらいは使えそうですね。


公式のGPXデータを登録してナビをさせたのですが、こんな感じで曲がるところにくると教えてくれます。

結構正確なのですが、九十九折りの山中のコースだとうるさい感じ。
とは言え、夜中に前後に全然人がいないコースマーカが設置されている区間が長いところで「本当にこっちであってる?」なんて不安になる時には安心できました。

電池

電池のビニールをレース中に開けるのはどう考えても面倒なので、ビニールを開けた状態で電池ケースにしまっておきました。

来年出ることになったらバックパックとヘッドライトはなんとかしないといけないかな。

ヨシカワ ブログ