SRAM S30AL Raceについて
少しディープリムなホイールのSRAM S40が気になっていたんだけど、いろいろ悩んだ末にオールマイティーに使えそうなSRAM S30AL Raceを昨年買ってみた。
Pentax K-7 + TAMRON SP AF 28-75mm F2.8 XR Di (A09)
BMC SLX01 に装着するとこんな感じ。リムハイトがあるといえばあるけど、言われないと分からないレベルかな。でも見た目は気に入った。鼻の穴が大きくなるような満足感(これ重要)。
気になる重量はリムテープ込みでフロントが 707g、リアが 839g で合計 1546g となかなか軽量。ただしちょっと頼りのな感じのハブと Sapim の CX-Ray ってなスポークを使ってリム以外の部分で軽量化をしているみたいな気がする。リム部分だけの重量を量りたいけどそんな技術力はありません。
とはいえリムに膨らみを持たせたトロイダル形状だったりと ZIPP を買収した SRAM だけあって血のつながりを感じるのでそこそこ使えるだろうとの予想していのですが、その予想は当たってなかなか良いホイール。重量の割にはちょっとかったるいながらも登りも問題なし。逆に平地の巡航が楽になるかと思っていたけどこれまで使っていた Fulcrum Racing 3 の 26mm リムとの差がそれほどないのでメリットも微妙。
ちなみによしかわは江戸川サイクリングロードをメーター読みで 33km/h 前後で巡航、飛ばしても 37、8km/h 位。もっと速度が上がると感じ方も変わってくるかもしれません。
横風に関しても影響は受けないと言えばうそになりますけど、気にするほどの差はありません。
剛性についてはよしかわの使う範囲では問題ない感じで Fulcrum Racing 3 との差は感じない。余談だけど一時期使っていた Fulcrum Racing 1 2-Way Fit は固くて走り終わったあとに腰が痛くなった。
ちょっと頼りない感じのハブも2010年のツールドちばで豪雨の中250キロくらい走ったけど問題はなかったので大丈夫みたい…
なんて思っていたけど、あるときから 25km/h 以上くらいの速度でペダルを踏み込むタイミングでビキビキと音がするようになってきた。ZIPP = 耐久性は少し犠牲に…みたいなイメージがあるのもあるので「やっぱり貧弱なハブ」なんて思ったのですが、放置しておく訳にも行かないので「SRAM Aluminum Road Wheel & Hub Service Manual(pdf書類)」を見てハブをばらしてみる事に。
この図のようにハブをバラそうとしたら全然力を入れなくてもバラせる…ってことで中身をみずにとりあえず締め直して走ってみたら異音が消えた。
といった感じで半年ほど使ってみて普通に使える良いホイールです。たった半年でメンテナンスをする必要があった事をどう取るか、この後また何か起こる可能性もあるかもしれません。たまたまよしかわが買った物が外れだった可能性もあります。
そんなことよりも最大の問題は日本での価格でしょうか…よしかわは wiggle で7万円弱で購入したのですが日本では10万円をはるかに超えます。現時点では耐久性に不安があるので並行輸入はあまりお進めしたくありませんが、かといって日本のそんな価格なら Fulcrum Racing Zero (Fulcrum好きです)なんかの方がいいような気がします。