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Mavic COSMIC SLR 32 DISC

Mavic COSMIC SLR 32 DISCを購入しました。



ざっくり評価を書くと32mmのリムハイトから来る横風耐性は素晴らしいけど、頻繁にメンテンナンスが必要なID360は手に余る。あとマビックが悪いわけじゃないんだけど36万を超える価格は高すぎる。
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横風耐性
ホールレスリム
ASTMカテゴリー2
ハブ
現在の価格


まず、少し昔話だけどヨシカワが自転車を乗り始めた頃のホイール2大勢力といえばカンパニョーロ(とフルクラム)とマビックでした。シマノもホイールを出していたけどなんか世代ごとに性能のばらつきが多くて選択肢になったりならなかったり。ヨシカワは最初に買った完成車についていたホイールがフルクラムだったこともあってかかよくわかりませんがカンパニョーロ派…いや実際にはフルクラムばかりレーシング3とか1とか。マビックはもともとリムを作っていたのでリムはいいけどハブがなんてイメージがあるとか、ちょうど欲しいホイールがないとかで使ったことがありませんでした。いまでは中華系のホイールや、Specialized、Trekみたいな完成車前提のホイールとかありますけど、いまだにマビックを使ったことがないのが喉に魚の骨が刺さったような状態でずっと気になっていました。

で、昨年にPinarello F7というディスクロードとWH-9270-C50を購入。しかし冬の江戸川の強風にやられる。走れないことはないのですがとにかくハンドルを押さえつけながら走る、そして気を抜くとハンドルを持っていかれそうになるという状況。

ローハイトのディスク対応のホイールが欲しくなってきました。そこで白羽の矢が立ったのが今回購入したマビックのSLR 32です。いつかは試してみたいと思っていたマビックのローハイトホイール。さらにカンパニョーロのローハイトホイールとしてBORA WTO 33もしくは昨年出た35は44万円とかに対して購入した2024年4月の時点の価格は25万円とかで比較すると安価。さらにちょうどチューブレスタイヤがつくとかキャンペーンをやっている!ってことでちょうどいい感じのマビックのホイールがあったので手を出してみました。
冷静に考えるとShamalをつけたリムブレーキのBMC SLR01があるので風が強い時はそっちに乗ればいいんですけどね…

で昨年春からちょいちょい使っていました。
Https:/live.staticflickr.com/65535/53686541214 89ab0728bc c.


で冬が来ました。江戸川を強風が襲う季節になって試すことができたのですが、比較対象のシマノWH-R9270-C50と比較すると横風への耐性は圧倒的。影響は0とはいえないのですがハンドリングに関してナーバスになることなく走ることができました。もっとも強風で風上に体を傾けながら走らないといけないような横風の日に走っていないのですが、影響は受けつつもなんとか走れるような気がします。
もっともそんな風の日でも50mmハイト以上のホイールで走っている人がいるので甘えと言われたら返す言葉もないのですが、ヨシカワ的には強風でハンドルが煽られるのが本当に嫌いなので目的は達成されました。
ただし風速5mを超えると風上に自転車を倒しながら乗るようになるのですが、そこまで行くとハンドルを取られるとかってレベルではないので身の危険を感じます。ました。てか、さっきそんな状況でした。

で、やっと、Mavic COSMIC SLR 32 DISCは走ってみてどうなのよって話。

まず気づくのは極低速時のハブのぬるっとしたような感覚。走り出しや家の近所をゆるゆるとぜんぜん力を入れずに走っている時は滑らかだけど微妙に抵抗感のあるような感覚があります。ただ、この感覚は踏み込んだり、速度を上げると気にならなくなります。実際普段走るコースで平均速度が特に落ちた感じはないのと下りはカンパニョーロのセラミックベアリングのホイールと特に遜色ない速度が出ていました。まぁ、実際走行時にハブのベアリングの差なんて誤差みたいなものって話があるのでそんなものなんでしょう。

ホイールの剛性に関しては一定水準を超えているようでC50から比べて柔らかくなったような感じは特にありません。よく走るコース上に降りで速度が出たあとにその速度のまま登っていく橋があって。この橋が緩いカーブかつ端のジョイントがあって剛性の低いホイールで走ると怖いところがあるのですが、気にならずに走っていけます。ここをシマノのWH-7850-C24-TUてなハイト24mmのカーボンクリンチャーホイールは剛性が低いのか吹っ飛びそうになって怖かった。って何年前の話だよ。

乗り心地に関しては最初についていたチューブレスタイヤYKSION PRO USTⅡを4barくらいにして走るとめちゃくちゃ乗り心地が良くて最高でした。ただこのタイヤ後輪はすぐ外れるのですが、前輪が全くはずれなくて外でパンクをした時に修理できる気がしなかったので使うのをやめました。あとレース当日にどこからもシーラントを吹いていないのに5分くらいで空気が抜けしまうって現象が発生したってのも使わなくなった理由です。おまけのタイヤだったのですぐに諦めることができました。
現在はHutchinsonのBlackbird 28cのクリンチャー版を使っています。5barくらいで乗るとチューブがTPUでも乗り心地は結構いいです。

弱点はリムハイトが低いので自分の実力だと40キロくらいで頭打ちというかガクッと必要な力が増える感じがあります。ただそんな速度を出すことは稀だし、そもそもそれを求めるホイールじゃない。

なにかのイベントのマビックブースで21mm幅のエアボリュームと低ハイトの乗り心地の良さ(SLR 45にくらべるとってことかな?)からロングライド用に最適とか言われたことがあるのですがC50とそんなに変わらない印象です。

欠点は分かっていたのですがID360ハブ。想像以上にダメ。1000kmでメンテが必要という話ですが300kmくらいでフリーの音が変わってきます。また雨の日に走ったとはメンテが必要とかで、登りの多いロングライドイベントに使いたくても雨予報だと持って行く気にならくなります。実際今年出たイベントのうち二つが雨予報だったのでC50で行きました(C50も雨に弱いって話がありますが)。走った後にメンテすればいい話なのですが、めんどくさいじゃないですか…正直言って年に一度のオーバーホール(自分の場合だと多くて5000キロ)で問題なく使えるのが望ましい。

そんなわけで神経質なくせにズボラなヨシカワ的には1年待たずしてもう嫌になっています。もっともC50をメインに使っている関係でSLR32は距離を乗っていない&Pinarello F7をオーバホールする時にまとめて一度オーバーホールしているので自分でメンテをしたことないんですよね。

今年に入ってからよく使っているので、今度メンテを実際にしてみた時にまた何か書きます。

ヨシカワ ブログ