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SwissStop Catalyst RaceとDisc-34 EXOTherm2

ディスクブレーキのローターとパッドをSwissStopのCatalyst RaceとDisc-34 EXOTherm2に変更しました。


交換の経緯は、昨年の「ツールド妻有」に参加した際に、標準装備されていたSM-RT800とメタルパッドの組み合わせが非常にうるさかったことです。特に、後半で雨が降ってからの騒音は耐え難いものがあり、パーツの変更を決断しました。

これが2024年8月末の話。「ツールド妻有」ではブレーキの騒音以外にも、チェーン落ちによってチェーンステーガードのシールが半分剥がれ、「ペシペシ」と異音が発生していました。そのため、自転車店にシールの張り替えを依頼するのと同時に、ローターとパッドの交換もお願いした次第です。この記事を書いている時点で、交換してから約8ヶ月が経過したことになります。

SwissStopの「Catalyst Race」と「Disc-34 EXOTherm2」を選んだ理由は、「耐久性が他社製品の10倍」という謳い文句に惹かれたから。一般的な製品の耐久性が5,000〜10,000km程度とされる中、その10倍となれば最低でも50,000kmは持つ計算になります。ヨシカワの年間走行距離は5,000km程度なので、計算上は10年間も使用できることになります。経験上、同じロードバイクに10年も乗り続けることはないため、SwissStop製品は高価ではあるものの、将来的な交換費用や手間を考えれば「あれ、こうれって実質無料では?」とちょっと錯乱しつつ判断。実際には会計時に4万円を超えていて「うぇ…」ってなりましたが。

ここでSwissStopのCatalyst RaceとDisc-34 EXOTherm2それぞれの重量を書きたいところなのですが、残念ながらショップに頼んでしまったので分かりませんでした。もっとも、多少重くなったとしても、ホイール中心付近の重量増が走りに影響を与えるとは思えないので、あまり気にしていないというのもあります。

それはともかく肝心のブレーキの効きは、人が乗らない状態で自転車を手で押しながらブレーキを軽く引いてロックはかけ難い感じで、握力をかけるとロックされる感じ。いわゆるリムブレーキのブレーキの効きに近い感じ。ヨシカワが使ったことがあるSM-RT800とメタルパッドの組み合わせと、CampagnoloのSHAMAL MILLEはそれでも食いつくようにブレーキがかかる。いわゆる普通のリムブレーキなんかとのブレーキの効き具合を比較すると

SM-RT800とメタルパッド > SHAMAL MILLE >> SwissStopのCatalyst RaceとDisc-34 EXOTherm2 > リムブレーキ


こんな感じで、メタルパッドやSHAMAL MILLEはガツッと食いつくような効き方をしますが、SwissStopは穏やかです。
しかし、実際にロードバイクに乗っている時にブレーキをロックさせるようなことはなく、スピードコントロールするという意味では、SwissStopに変えて特に変化はないかなと(余談ですが、カンパニョーロはブレーキのことを昔スピードコンローラーと呼んでいたとか、自転車の旧車乗りから教わったことがあります)。

肝心のSM-RT800とメタルパッドで悩まされたブレーキの鳴きは、SwissStopに変更して見事に解消されました。交換後はグランフォンド軽井沢富士ヒルクライムで長い下りや時速70キロくらいからの減速も体験しましたが、音鳴りは特になし。とても静かな場所だと、ごくわずかに「チリ、チリ…」といった音が聞こえることもありますが、普通はまず分からないレベルです。

横風耐性については、SM-RT800にあった放熱フィンがない分、多少良くなった気がします。ただ、風の強い日は冬場はホイールごと変えてしまっているので、これは「そんな気がする程度」と思ってください。



最後に一つだけ欠点を挙げておくと、Disc-34 EXOTherm2のパッドがどうやら少し厚いようです。ヨシカワが使っている2種類のホイール(C50ことWH-R9270-C50とMAVIC COSMIC SLR 32)で、ごく微妙にディスクローターの位置が違うらしく、ホイールを変えるとローターとパッドが擦るようになってしまいました。急にホイールを変えることがないので、交換のついでにキャリパーの位置を調整すれば済む話なのですが、手間が増えたことは確かです。
もっともホイールを変更するのは冬にだけSLR 32を使うので、その変更タイミングになる秋と戻すタイミングの春だけです。

そんなわけでSwiss Stop製品群にしてディスクブレーキの鳴きの問題を解決できました。
また、SwissStopの製品は高いのですが、メーカーの謳い文句通りの耐久性であれば数年のスパンで見たときの出費は落とせるのでコストパフォーマンスというか地味に聞いてくるランニングコストの低減にもなるので良いのではないでしょうか。もっともまだ8ヶ月しか使っていないので、長く使って何かが起きれば追記します。



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