BMC Teammachine SLR01を1年ほど乗ってみた

BMC Teammachine SLR01を購入してから1年ほど経ったので感想などを書いてみます。
第7回榛名山ヒルクライム in 高崎

この1年は週末を狙ったように天気が悪かったりしたので全然自転車に乗れていなかったのですが、それでもSLR01には2000km以上乗っていたのでちょっと驚いています。感覚的にはその半分くらいしか乗っていないつもりでした。

それはさておき、最初に自転車の構成を書いておくとこんな感じ。

  • フレーム:BMC Teammachine SLR01(サイズ51)
  • コンポーネント:ULTEGRA R8050
  • パワーメータ:パイオニア SGY-PM930H
  • ホイール:カンパニョーロ SHAMAL MILLE C17

フレームについて

当初の印象から変わらず、よしかわの脚力からいったら明らかにオーバースペック。どんな乗り方をしても非常に安定しています。
乗り心地も非常に良く地面を舐めるように進んでいきます。ただ、これはちゃんと体ができているとそう思えるみたいです。いろいろあって二ヶ月くらいあんまり運動ができない時期があったのですが、その後に乗ったら非常に辛かった。SLR01のフレームを固いとか言っている人が理解できなかったのですが、このことかと思った次第。
また、駆動系の剛性もちょうど良い感じでガシガシと乗っても脚にくる感じがありません。全く逃しのないSpecializedのS-WORKS TARMAC SL6を試乗しただけで「ちょっと乗っただけでもこんなに脚にくるフレームは無理ゲーだ」と思わせるものがありましたが、SLR01はその辺りがうまくチューニングされています。
なおDISCモデルにしなかったのは購入時点ではちょうど過渡期だったの見送りましたがいまは新規のホイールに投資とかが出来ないって意味でちょっと失敗かなぁ…と思っています。制動力って意味ではリムブレーキで特に不満はありません。

コンポーネントについて

BMC Teammachine SLR01

Di2って試乗しても特に変速が早いとも思えず良さがさっぱり分からなかったのですが、ワイヤー伸びがないのとブラケット先端に仕込まれているAスイッチでサイクルコンピュータを操作できるとかおかしなところに魅力を感じて導入したのですが、非常に良い。
坂をダンシングで登っているときに変速してもバキン!バキン!言いながら変速できます。自転車、チェーンの負担を考えるとレースの時以外はそんなタイミングで変速するのはやめたほうがいいと思います。
欠点はスイッチのインターフェースが分かりにくい。1年乗っても慣れません。ボタンの位置が隣り合っているのはいただけない。SRAMのeTapのほうが良さげ。

そういえば、Di2はサイクルコンピュータと連動するための無線ユニット「EW-WU111」なんてものがあるのですが、これのファームウェアアップデートが地雷なのはなんとかしてほしいです。普通にiPhone経由でファームウェアアップデートをしようとしたら途中で止まってしまって自転車が文鎮化した時は途方に暮れました。完全放電してから再充電したら復活しました。まぁ、最悪自転車屋さんに持っていけばいいだけの話なんですけどね。

パワーメーター&サイクルコンピュータについて

パイオニアのパワーメーターでベクトル解析をするのはすごく面白いのですが、数字を見て楽しんでいるだけでトレーニングにいかせているかと言えば全然ダメ。ここは精進しないといけないですね。
なお、パイオニアのサイクルコンピュータ「SGX-CA600」は微妙。サイクルコンピュータとしては概ねポイントを押さえていますが、スマートフォンと連携は結構不安定。そしてデータを管理する「Cyclo-Sphere」も出来が良くない上に良くメンテナンスをしています。
そんなわけでSGY-PM930Hはいいのですが、SGX-CA600はベクトル解析をとにかく真面目にやりたいとかじゃない限りお勧めしません。

ホイールについて

腰痛持ちのよしかわには剛性が高すぎて辛いホイールになるかと思ったのですが、フレームとの相性がよいの堅さは特に感じずホイールの剛性の高さのおかげかレスポンスもよく、ハブも良く回ってくれて欠点のない楽しいホイールです。
プラズマ電解酸化された黒いリムは雨の日でもブレーキングが安定していて雨の富士ヒルクライムの下りなんかもストレス無く下れました。
欠点はブレーキシューが消しゴムみたいな勢いで削れていくので前輪は1000kmくらいしか持ちませんでした。前後4個セットで¥5,000近い価格となかなかしびれる感じです。

トータルで

まぁ、この構成でひどかったら泣くところですが、そんなことは無くてとにかく楽しい。
1年乗っても購入当時の雑味が全然なく地面の上を滑るように走る感じは変わっていません。
これまでロードバイクは1年くらい乗ると変速性能が落ちたりして、なんだか今ひとつになっていたのですがDi2のおかげでしょうか。
あと、過去に乗っていてBB周りから異音がしてストレスになることがあったので、回転性能よりも信頼性、耐久性を重視してシマノのデュラエースグレードのBBを選んだのも良かったのかもしれません。

驚いたのはこれまで乗っていたTIMEのNXR Instinctもすごく良い自転車だと思っていたのですが、SLR01の後に乗ると加速のレスポンス、ハンドリングがマイルドに感じること。すぐになれるのですが比較のつもりで続けて乗るとこんなにも違うものかと思うくらい違う。

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